正月休みで、体重が増えたという方も多いと思います。冬は魚も脂がのるように、人間も脂肪を蓄えているのだ、どこかで聞いたような言い訳をしている方もいらっしゃるかもしれません。本日は、そろそろ減量しなくてはという方のための情報です。
体重コントロールの研究のトレンドは、「何」を食べるか、から「いつ」食べるのかに移行してきています。これまでは摂取カロリーや栄養素の質である炭水化物、脂質、たんぱく質の割合についての議論が中心でした。しかし最近の研究では、どの時間帯に食べるか、も重要であると言われています。 動物実験では、同じカロリーの餌を食べていても、摂食時間を制限するだけで体重増加が起きないことが証明されています。
最近報告された研究では、摂食時間を午前8時から午後2時までの6時間に制限したところ、脂肪燃焼の増加が見られ減量できたとされています。これは人間での研究ですが、一般人にとって午後2時以降、何も食べてはいけない生活は少々厳しいかもしれません。
もう少し緩い条件での研究報告もあります。平均体重が95kgほどの人について調べた結果、起床している時間のほとんどで摂食行動をとっていたことがわかりました。すなわち起きている限り、休みなく何かを食べているわけです。こうした過体重の対象者に対して、摂食行動を12時間までに制限したところ、食品の内容を変えずに体重が3kgほど減少したということです。睡眠時間を8時間とすると、起きている時間が16時間となりますので、起床後2時間と就寝前の2時間の合計4時間、食事をしない習慣ということになります。
摂食時間をいつも12時間に限定できないのが、いろいろ事情もある現代人の辛いところです。しかし、食欲がない時など、ときどき夕食を抜くという裏技もあります。体重増加でお悩みの方は、食事の時間についてチェックしてみる必要がありそうです。