米国ではブロッコリーの消費量が、この20年間で大きく増えています。わが国でも、健康志向を反映してブロッコリーの消費量は右肩上がり。ブロッコリーの新芽であるスプラウトも健康を支える重要な食材として注目されています。
ブロッコリーは、菜の花、大根、キャベツ、ケールなどと同じアブラナ科の野菜ですが、健康増進作用も大きい野菜ですので、日常で欠かさずに食べたい食材です。
ブロッコリーの肝癌予防効果をマウスで調べた研究報告があります。通常食群、西欧食(高脂肪、高糖質)群、西欧食(高脂肪、高糖質)&ブロッコリー群の3群に分けて肝癌の発生率を比較していますが、ブロッコリーを投与されたマウスでは、肝臓がんの発症率が低いことが報告されています。
肝臓の中性脂肪も減少したため、ブロッコリーを食べることは、脂肪肝の予防になる可能性が指摘されています。子宮がんや乳がんの予防効果があることも知られていますが、これはブロッコリーに含まれるインドール3カルビノール(I3C)と呼ばれる成分が、女性ホルモンの過剰な働きを抑制するためと考えられています。
ブロッコリーの効能としてDetoxも忘れてはならないものです。スルフォラファンと呼ばれる成分は肝臓に働き解毒を促進することが知られています。アルコールを飲む機会が多い方は積極的に取るべき食材です。抗酸化作用も豊富ですので、尿酸値が気になる方にも有益な野菜です。このほか、心臓や眼にもよい働きがあると言われており、健康増進作用は数えると限りがないかもしれません。ブロッコリーを食生活に取り入れることをお勧めします。