お盆とはなくなったご先祖の霊が帰ってくる期間。迎え火や送り火の習慣はこれに基づいたものです。
祖霊信仰の歴史は紐解くととても古いもので、仏教伝来以前の古墳時代以前にまで遡るとも言われています。海外でもケルト民族などには祖霊信仰の歴史が確認されています。
人類始まって以来の古典的な信仰の形かもしれません。 今ある自分の存在は、先祖の存在なくては有り得ません。祖霊信仰は自分の存在の礎である御祖先に対する感謝の思いに基づくものです。英語圏では家系図をファミリーツリーと呼びます。
一人一人、ファミリーツリーのメンバーを確認することが、本人自身のヒーリングに繋がるという考え方もあります。お盆は、心静かに亡きご先祖のことに思いを馳せる大切な時期と言えます。