食べるな危険!凍結菓子

Dragon’s Breath ドラゴンズブレス(竜の吐く息)という名称で売られている菓子があります。液体窒素に浸したこの菓子を食べると、口から吐く息が白くなるためこの名前がついたものです。しかしこの食品によるトラブルが続出しているようで、米国のハーバード大学からは警鐘が出されています。ハーバード大学の健康情報サイトがこのような警鐘を鳴らすことは珍しいことです。

液体窒素の温度は氷点下196度、物質を瞬時に凍結させる働きがあります。主として研究室などで汎用されているものですが、その扱いには十分に注意しないと、凍傷などの障害を人体にもたらします。この凍結菓子を食べた子供では、消化管障害や皮膚や呼吸器障害などのトラブルが報告されています。中には重篤な喘息発作になり生命の危機に至った子供もいたようです。海外旅行などでお子さんが関心を持った場合には、危険であることを教えてあげましょう。

話題は変わります。ACAMの年次総会のために2年ぶりに米国に出張していました。5泊6日の缶詰旅行でしたが、昔からの知り合いの医師との再開など、得るものも多い旅でした。インターネットは時間と物理的な距離を消してしまったと言われており、Webinar ウェビナーなどの普及により、米国でも学会参加者の確保が難しい時代になっています。

こうした中、今回の学会は歯科医師との合同学会という形となり、参加者は約1000名と実に賑やかなものでした。口腔内感染がいかに全身疾患とリンクしているのか、歯科医師、内科医師、双方からの講演があり、理解を深めることができました。

日本では歯科医師と内科医師が合同で行う学会や講演は、ほとんどありませんので、今後広がってゆくことを期待します。口腔内のケアーは健康管理の重要な要素であることを再認識させられた学会でした。

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