今年で14回を迎えたキレーション治療セミナー応用編より、内容のダイジェストをお伝えします。今年は以下のような講師の先生方のご講演をお願いしました。(講演順、敬称略)
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漢方とデトックス …渡辺賢治(慶應大学教授)
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本当は怖いEDの話 … 岡田弘(獨協大学越谷病院教授)
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睡眠医学の実際 … 遠藤拓郎(慶應大学教授)
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骨の老化と酸化ストレス… 齋藤充(東京慈恵会医科大学整形外科)
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運動とアミノ酸… 藤田聡(立命館大学教授)
漢方医学は言うまでもなく、古来より伝わる伝承医学です。近年では漢方医学の効果を西洋医学的な分析化学によって理論づける研究も盛んに行われており、その効能のメカニズムの解明も進んでいます。渡辺先生はこの領域のトップを走る著名な先生ですが、抗加齢医学に関連する処方やその効能についてわかりやすくご説明いただきました。
ED(勃起不全)と言うと微妙な問題でもあり、以前は外来でも話題にされない傾向がありました。しかし近年では動脈硬化症や男性ホルモンの低下傾向を知るうえで、欠かすことのできない重要な症状である事が広く認知されてきました。またED治療剤には、排尿障害治療など、様々な薬効があることも注目されています。抗加齢医療において泌尿器科の果たす役割の大きさを再確認できた講演でした。
睡眠医学は今後ますます重要性が増してくる領域です。日常生活のクオリティを維持するだけでなく、認知症予防の観点からしても良質な睡眠を確保することは極めて重要です。7時間睡眠が健康長寿のためには理想的とされていますが、60歳以上では6時間睡眠が取れていればまずますと考えてください。睡眠障害に悩む方は、遠藤先生のような専門医の診察を受けることをお勧めします。 続きは来週お知らせします。