インフルエンザにかかるか否かは、ウィルスの感染力とそれを防ぐ免疫力とのバランスで決まります。 冬になると免疫力が下がりやすくなる理由には、主としてて二つあります。気温が低下すると、咽頭や気道の粘膜に存在している免疫細胞の活動が低下して免疫力が下がること。いまひとつは、日照時間が短くなるこの時期は一年中でもっとも血中ビタミンD濃度が低下する時期であることです。
ビタミンDは免疫機能を維持する上で欠かすことのできない栄養素ですので、この濃度が下がる冬は免疫力の低下がおきていると考えて間違いありません。
インフルエンザ予防の目的でワクチン接種が勧められていますが、ワクチンを打ったのにインフルエンザにかかってしまっという話はよく耳にします。これはワクチン接種がインフルエンザ予防の絶対的な手段ではないことを示しています。
その理由として、インフルエンザウィルスには様々な型があるためワクチンがその型と一致していないと効果が期待できないこと。またワクチン接種を受けても免疫機能が十分に昨日していないと感染予防効果が生まれない可能性が指摘されています。
それではインフルエンザ予防のためにはどうすれば良いのでしょうか。手洗いやうがいなど一般常識となっている予防手段は欠かすことのできないものです。この上に追加するべき予防手段としておすすめなのが、ビタミンDの摂取です。
自身の免疫力を増強するためには、最低でも2000 IUから5000 IU/day のビタミンDをサプリメントにより補充することがお勧めです。しかし体形や、肝臓の機能によって摂取したビタミンDが十分でない場合もありますので、できれば血液中のビタミンD濃度を測定し 40 ng/ml 以上の濃度を維持しているか確認されてください。
日本でもビタミンD濃度測定は保険適用となりましたので、ぜひ主治医の先生にご相談されて血中濃度測定を行ってもらってください。