3月28日に行われた、株式会社セリスタ主催のWebセミナーでは、
UCSF小児科教授であるLustig先生の講演がありました。
テーマは病気を作る8つの原因というもので、現代医療の最先端の情報がわかりやすく整理されていました。
この8つの原因とは以下のようなものです。
- 糖化現象
- 酸化ストレス
- ミトコンドリア機能異常
- インスリン感受性の低下
- 細胞膜の変性
- 慢性炎症
- メチレーション異常
- オートファジー低下
この中で第一番目に登場する、糖化現象の原因となる、果糖についてお話ししたいと思います。
果糖は果物類に多く含まれる糖質の一種ですが、果糖の取りすぎは脂肪肝の原因となり、さらには糖尿病に罹患してしまうリスクとなります。果物と聞くと体に良さそうということで、ついつい食べすぎてしまうという方も多いようですが、最近の果物類は糖度が高くなっており、前述したようなリスクが増大していると言っても過言ではありません。
数年前のニュースでは、糖尿病を予防するために、動物園のサルに与える果物の量を減らしているということが、報道されていました。これは動物だけの問題ではなく、明らかに我々人間にとっても、糖度の高い果物を多く食べることの危険性を示しています。
果糖の供給源は、果物だけではありません。市販されている甘味飲料に含まれる、高フルクトース・コーンシロップ(HFCS)も果糖の供給源です。こうしたドリンクに含まれる果糖は、食物繊維を含みませんので、自然な果物を食べるよりもさらにひどい健康被害が起きる可能性が指摘されています。
脂肪肝、糖尿病予防のためにも、果糖の取りすぎには気をつけたいものです。前述した Lustig先生の著書、「果糖中毒」には果糖のリスクが詳細に述べられています。ぜひご覧ください。