第17回キレーション治療セミナー その4

先週に引き続き、第17回 キレーション治療セミナーの講演内容のダイジェストをお届けします。
本日のテーマは、「アスリートから学ぶコンディショニング最前線」についてです。

講師の杉田正明先生(現職、日本体育大学教授)は、東京オリンピック2020の委員として、情報科学サポート部門の責任者を務められました。トップアスリートの健康状態を科学的にサポートすることによって、パフォーマンスの向上を図ることが先生のご専門です。東京オリンピックでは、本部役員として約4週間に渡り選手村に滞在し、日本選手団の活躍を支えておられました。

トップアスリートのコンディショニング管理の方法には、一般人の健康管理に活用できる数多くのヒントがあります。今回のご講演の中で特に参考になったことが二つありました。それはビタミンD補給による選手のパフォーマンスの向上と、睡眠の重要性です。

ビタミンDについては、こちらのブログでも度々お話ししていますが、トップアスリートも注目する重要な栄養素であるということです。ビタミンD濃度が低い選手ではパフォーマンスが低下することなど、一般人にとっても大変参考になる内容でした。戸外で活動している運動選手でも、ビタミンD濃度が適正値に届いていないケースも多いようで、こうした場合にはサプリメントによるビタミンD補充が推奨されています。

今一つのテーマは、アスリートと睡眠です。選手たちにとって良質な睡眠を維持することは、パフォーマンスを上げるために欠かすことのできない重要なファクターとのことでした。当院でサポートさせていただいた陸上の選手も、睡眠の状態を睡眠時間だけでなく、途中覚醒の有無まで記録していました。そこまでして睡眠状態を管理することの理由がよく理解できました。

成長ホルモンは、身体細胞の修復を行うために欠かすことのできないホルモンですが、このホルモンは深い睡眠中にしか出ないという特徴があります。おそらく、これがアスリートにとって睡眠が重要な意味を持つ理由だと考えられます。

トップアスリートのコンディショニングの方法には、一般人の健康管理にとっても多くのヒントがあります。本日はすぐにも取り入れることのできる、ビタミンDと睡眠についてご紹介しました。ご参考になれば幸いです。

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