マグネシウムの効果

マグネシウムを摂取することには、脳卒中後の死亡リスクを下げる働きがあることが報告されています。

この研究は、2007年から2018年にかけて行われた米国国民健康栄養調査に登録された、脳卒中の既往歴のある917人を対象としています。マグネシウムの摂取量は、面接によって確認されており、食品からのマグネシウムとサプリメントから摂取したマグネシウムの総量を記録しています。

その結果、マグネシウムの総摂取量が1日100キロカロリーあたり1mg増加するごとに、追跡期間(中央値:5.3年間)の死亡リスクが3%低下したことがわかりました。またマグネシウム摂取量が被験者の上位25%であった人は、マグネシウム摂取量が下位25%であった人に比べ、追跡調査終了時に何らかの原因で死亡するリスクが40%も低いことも明らかにされています。

マグネシウムの欠乏は、高血圧、糖尿病、メタボリックシンドローム、冠動脈性心疾患、脳卒中など、幅広い疾患のリスク上昇と関連しています。脳卒中患者ではマグネシウム摂取不足が一般的であるとも言われており、脳卒中後の生存者では積極的にマグネシウムを摂取すべきです。

マグネシウム欠乏の典型的な症状は、高齢者でよく見られる「足をつる」現象です。早朝の起きがけに足の筋肉の痙攣で起きてしまうような方は、間違いなくマグネシウムが不足しています。若い方でもストレスが多い場合には、マグネシウム不足になる場合がありますので注意が必要です。

マグネシウムを多く含む食品の代表は緑の野菜や海藻類です。抹茶や青汁にも多く含まれますので、こうした食品類を積極的に摂取する習慣を作りたいものです。

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