キクラゲは、ビタミンD、ビタミンB群、鉄分、カルシウム、マグネシウム、亜鉛など多くの栄養素を含むことは、広く知られています。特に乾燥キクラゲは栄養素が凝縮されており、少量でも多くの栄養素を摂取できることが特徴です。
キクラゲには抗酸化物質が含まれており、これが細胞の老化を防ぐ効果があるとされています。抗酸化物質は、フリーラジカルを中和することで、体内の酸化ストレスを軽減することができます。いくつかの研究では、キクラゲに含まれるポリフェノールや他の抗酸化成分が、体内の酸化ダメージを減少させる可能性があると示されています。
キクラゲに含まれる多糖類(特にβ-グルカン)は、免疫力を増進することで知られています。研究によれば、これらの多糖類はマクロファージや他の免疫細胞の活動を活性化し、免疫応答を強化することが示されています。
キクラゲの多糖類は、食後の血糖値の急上昇を抑える効果があるとされ、最新の研究でも、マウスのインスリンの感受性を向上させ、さらに酸化ストレスによる障害を軽減する働きもあることが報告されています。すなわちキクラゲには、抗糖尿病効果が期待できるということです。
キクラゲに含まれる食物繊維や多糖体成分が血圧を下げ、悪玉コレステロール(LDL)を減少させる効果があるとする研究結果もあります。キクラゲは低カロリーで食物繊維が豊富であるため、ダイエットに役立つ食品とされています。食物繊維は満腹感を提供し、食事量を自然に減らす効果があります。
近年では下図のようなビタミンD含有量を増やした乾燥キクラゲも市販されています。栄養豊富な天然素材であるキクラゲを日常の食生活に積極的に取り入れたいものです。