タウリンでメタボ対策

アミノ酸の一種であるタウリンを摂取すると、メタボリックシンドロームで見られる症状が減少することが確認されました。本研究では、メタボリックシンドロームは、腹囲の増加、血圧の上昇、空腹時血糖値の上昇、高トリグリセリド値、低HDLコレステロールのいずれか三つを含む場合と規定しています。

臨床試験では、タウリンを1日あたり500から6,000 mgの範囲で摂取しており、調査期間は5日から1年の期間にわたって行われています。タウリン服用前後で、血液サンプルが採取されデータの比較を行っています。その結果、タウリンを摂取した参加者では、収縮期血圧、拡張期血圧、空腹時血糖値、トリグリセリドの有意な減少が確認されました。

タウリンは、人間や動物の体内で合成されるほか、食事からも摂取されます。タウリンは、肝臓、心臓、筋肉、脳など多くの組織に存在しており、さまざまな生理的役割を果たしています。

タウリンの働きには、以下のようなものがあります。

  1. 心臓の健康維持: 心臓の機能を助け、心拍を調整し、血圧を安定させる作用。
  2. 胆汁酸の生成: 胆汁酸の生成に関与しており、これにより脂肪の消化吸収を促進。
  3. 抗酸化作用: 細胞を酸化ストレスから保護する働き。
  4. 神経系の保護: 神経細胞の安定化や神経伝達物質の調整に関与。
  5. 血糖値の調整: インスリン感受性を改善し、血糖値の調整に寄与。

タウリンは、肉類、魚介類、特にイカやタコ、貝類などに多く含まれており、エナジードリンクの成分としてもよく使用されています。また、サプリメントとしても販売されており、健康維持や特定の健康問題に対する予防・改善効果が期待されています。

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