セレン:健康維持に欠かせない必須ミネラル

セレンの健康効果とは?

セレン(セレニウム)は、私たちの体に必要な必須ミネラルの一つで、健康維持に重要な役割を果たします。特に、抗酸化作用や免疫機能の強化、甲状腺ホルモンの代謝などに関与しており、不足すると健康にさまざまな影響を及ぼします。

1. 強力な抗酸化作用

セレンは、抗酸化酵素「グルタチオンペルオキシダーゼ」の構成要素として働き、活性酸素を除去することで細胞の酸化ストレスを防ぎます。これにより、老化の抑制や生活習慣病の予防に役立ちます。さらに、セレンはビタミンEと相乗的に働き、細胞の損傷を防ぐことで、肌や血管の健康維持にも貢献します。

2. 免疫力の向上

セレンは免疫細胞の働きを助け、ウイルスや細菌から体を守る役割を果たします。特に、セレン不足は感染症リスクを高めることが報告されており、適切な摂取が重要です。また、慢性的な炎症を抑える作用もあるため、関節リウマチや自己免疫疾患のリスクを軽減する可能性が指摘されています。

3. 甲状腺機能の維持

セレンは甲状腺ホルモンの代謝に関与し、エネルギー代謝や体温調節をサポートします。甲状腺ホルモンは体の代謝を調整するため、セレンが不足すると甲状腺機能低下症(橋本病)などのリスクが高まります。特に、ヨウ素とともに摂取することで、甲状腺の健康をより効果的に保つことができます。

4. 心血管疾患の予防

抗酸化作用により、セレンは血管の炎症を抑え、動脈硬化や心筋梗塞のリスクを低減すると考えられています。また、血管の健康を保つことで、高血圧の予防にもつながります。最近の研究では、セレンの適切な摂取が糖尿病の発症リスクを抑える可能性があることも示唆されています。

セレンを多く含む食品

セレンは、魚介類(カツオ・サーモン・タラコ)、ナッツ類(特にブラジルナッツ)、肉類、卵、全粒穀物などに含まれています。特にブラジルナッツはセレンが豊富で、1粒で1日の推奨量を満たすこともあります。ただし、過剰摂取は毒性を持つため、適量を心がけましょう。

摂取のポイントと注意点

セレンは健康維持に欠かせないミネラルですが、過剰摂取も問題となるため、バランスの取れた食事から適量を摂取することが大切です。特に、サプリメントで摂る場合は1日の摂取上限(成人で約400µg)を超えないよう注意しましょう。過剰摂取は、脱毛、爪のもろさ、胃腸の不調、神経障害などの副作用を引き起こすことがあります。

日々の食生活を見直し、セレンを適切に摂取することで、健康を維持し、老化や生活習慣病を予防していきましょう。

3月9日(日)午前10時から、Web セミナーにて、セレンについてお話しします。
参加ご希望の方は、下記より申し込みができます。ぜひご参加ください。

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