日光浴の効能

「紫外線は肌に悪い」「日焼けはできるだけ避けるべき」——そんな常識が広まっていますが、本当にそうでしょうか?最近の研究では、日光を浴びることの意外な健康効果が次々と明らかになっています。

日光は寿命を延ばす?

日光を浴びることで、全体の死亡率が低下するという研究結果があります。スウェーデンとイギリスの大規模な調査によると、日光をよく浴びる人は、心臓病やがんで亡くなるリスクが低いことが分かりました。もちろん、紫外線が皮膚がんのリスクを高めることは事実ですが、適度な日光浴が健康にプラスになる可能性があるのです。

ビタミンDだけじゃない!日光の健康効果

「日光を浴びるとビタミンDが作られる」というのはよく知られています。ビタミンDは骨の健康に大切ですが、実は日光のメリットはそれだけではありません。最新の研究では、日光を浴びると一酸化窒素(NO)という物質が皮膚から血液中に放出され、血管を広げて血圧を下げる効果があることが分かってきました。これにより、心臓病や脳卒中のリスクを減らす可能性があるのです。

冬になると体調が悪くなるのはなぜ?

冬になると風邪をひきやすくなったり、気分が落ち込んだりすることはありませんか?実は、これも日光不足が関係している可能性があります。日光を浴びることで免疫力が高まり、感染症のリスクを下げるという研究があります。特に新型コロナウイルスの重症化リスクとも関連があるとされ、日光を浴びる習慣が予防に役立つ可能性があるのです。

子どもの近視にも関係?

近年、子どもの近視が増えていますが、実は「屋外で遊ぶ時間が減っていること」が一因と考えられています。専門家によると、週に815時間以上屋外で過ごすと、近視のリスクが減るとのこと。スマホやゲームが普及する中で、意識的に外で遊ぶ時間を確保することが大切かもしれません。

どのくらい日光を浴びればいいの?

とはいえ、「肌を焼くほど日光を浴びるのは危険」という点も無視できません。では、どのくらいが適量なのでしょうか? 一般的には、1日15~30分程度、手や顔に日光を浴びるだけでも十分とされています。特に朝や夕方の紫外線が強すぎない時間帯に、散歩をするなどの習慣を取り入れるのがおすすめです。

まとめ

日光は悪者扱いされがちですが、最新の研究では「適度な日光浴が健康に良い」ことが明らかになっています。ビタミンDの生成だけでなく、血圧を下げたり、免疫力を高めたり、近視を予防したりと、さまざまなメリットが期待できます。春分もすぎると日照時間も長くなってきます、日焼け対策をしつつ、上手に日光と付き合っていきましょう!

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