2~3年前のココナッツオイルのブームも少し落ち着いてきたようですが、ココナッツオイルの効果が減少しているわけではありません。流行りものが廃れものにならないようにココナッツオイルの効用について述べます。
ココナッツオイルの効用は以下のようなものが知られています。
- ココナッツオイルを多く服用する地域では疾病が少ない。
- 身体の脂肪燃焼を促進する働きがある。
- 医学的に効能が確認されている中鎖脂肪酸を多く含む。
- ラウリン酸(約50%含まれる)には抗ウィルス効果がある。
- 空腹感を抑制して食欲を制限する効果がある。
- 血液中の脂質バランスを改善する働きがある。
- 中鎖脂肪酸はケトン体へ変化して癲癇発作を軽減する。
- 様々な皮膚疾患に対しての治療効果がある。
- アルツハイマー病患者に投与すると記憶力の改善がみられる。
- 甲状腺機能低下症患者の基礎代謝を改善する働きがある。
- 歯周病予防効果が確認されている。
製品の選び方
すべてのココナッツオイル製品が安心して服用できるものとは言えないようです。ココナッツオイルによる健康被害を訴える情報もありますが、こうしたケースでは水素添加されたココナッツオイルを使用している場合がほとんどのようです。オイルを抽出する際に高温になると有害なトランス脂肪酸が混入してしまいます。このため低温抽出(Cold Press)によるオイルであることを確認しましょう。「エクストラバージン」の表記があれば問題ないはずですが、できればトランス脂肪酸が高濃度で入っていないことを確認されて下さい。理想は2%未満です。良質なココナッツオイルはかすかな風味がありますが、化学的に香りをとばしたものもあるようです。天然の風味を残したオイルを使用されて下さい。
服用方法
加熱調理に使うオイルをココナッツオイルに変更することをお勧めします。加熱調理に最も適している油がココナッツオイルです。その理由は、加熱調理しても安定している飽和脂肪酸が、ココナッツオイルには多く含まれるからです。その含有率は92%と食品油脂の中では最も高い割合です。直接服用することも可能です。私は珈琲に添加して飲用しています。空腹時に大量服用すると下痢をおこすこともありますので、身体が慣れるまでは食品と一緒に取ることをおすすめします。