昨年、東北大学から発表された論文によると、緑茶を多く飲む人では認知症にかかるリスクが減る傾向があるということです。この研究では、65歳以上の男女、約13,000人を対象に緑茶の摂取量と認知症発症率との関係を調べています。
調査期間は2007年から2012年。この間、対象者の8.7%に認知症が確認されています。 緑茶の摂取量と認知症の発症率との関係を調べると、1日に1杯の緑茶も飲まない群と比較して、3~4杯の緑茶を飲む群では16%、5杯以上飲む群では24%も認知症患者が少ないことがわかりました。紅茶やウーロン茶では同じ効果が見られなかったため、この効果は緑茶に多く含まれるエピガロカテキン(EGCG) によるものではないかと考えられています。
緑茶の効用として、抗酸化作用、動脈硬化予防、免疫力増強、ガン予防、美容痩身効果など、認知症以外にも、様々なものが知られています。爽やかな新茶をゆっくりと楽しみ、健康管理に役立てたいものです。