対象者は、年齢が30~70歳、BMI 25~40、血液検査によるLDL-Cが(男性105~194mg/dL、女性98~190mg/dL)でした。BMI値からわかるように本研究では、やや肥満から肥満者が対象です。
研究では、実験参加者に対して以下の4つのパターンのルールに従ってアーモンドやチョコレートを4週間ずつ摂取してもらっています。ポイントは総摂取カロリーが増えないようにして、これらの食品を食べてもらうこと。つまり、パンやパスタを少し減らして、その分としてチョコレートやアーモンドを食べることになります。
①非治療食(米国の平均的な食事内容)
②ALD群:アーモンドを1日あたり42.5g食べる
③CHOC群:ココアパウダー18gとダークチョコレート43gを毎日食べる
④CHOC+ALD群:②と③を組み合わせたもの
臨床試験を滞りなく完遂できた31名(男18,女13)について血液データの解析を行なった結果、②ALD群では、総コレステロール値が205 から195 mg/dLに減少、LDLコレステロール値136 から126 mg/dLに減少していました。また④CHOC+ALD群では、有意に(p=0.02)apoB濃度(LDLコレステロールを作るタンパク質)が低下していました。そのほかの代謝マーカーには大きな変化は見られなかったということです。
これらのことから、アーモンドまたはアーモンドとチョコレートを合わせて摂取することは、血液脂質のバランスをより望ましい方向に変化させる働きがあると期待できます。太めの彼氏へのプレゼントにはアーモンド入りチョコレートが良いかもしれません。