骨とタロイモ

ポリネシアの住民はタロイモが骨を強くすることを知っています。

タロイモの中には人間の体の中で DHEAと呼ばれるホルモンに変わる成分が含まれています。
DHEA(デヒドロエピアンドロステロン)は、男性ホルモンや女性ホルモンの原料となるステロイドホルモンの一種で、20~30代の頃をピークとして加齢とともに減少していく傾向があります。

60〜70代では個人差もありますが、20代の頃の30%程度にまで減少する場合もあります。 タロイモを食べる事は、食事から自然なホルモンの原料を補給することになり、結果としてDHEA、男性ホルモン、そして女性ホルモンのレベルを維持することができます。すなわち、性ホルモンの減少による骨密度の減少を予防することができるわけです。

ポリネシアの住民が分析化学の普及する以前から、経験的にこの事実を知っていたことは驚きに値します。 同様のことは日本でも古くから知られています。「自然薯を食べると元気になる」という話を聞いた方は多いと思います。自然薯や里芋は、タロイモの仲間であり、DHEAを増やす効果が期待できます。我々の祖先も経験的にこれらの芋の効用を知っていたようです。

積極的に自然薯や里芋を食べることで、性ホルモンの低下を和らげることができ、その結果、骨密度減少のリスクを軽減することができます。しかし、これらの芋がどうしても苦手という方は、サプリメントの形でDHEAを直接補給することも可能です。DHEAは、米国では処方箋なしで購入できる栄養サプリメントの一つですが、日本では規制があり、医師の指導に従い服用することが勧められています。抗加齢医療の専門医のクリニックでご相談されることをお勧めします。

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