ピスタチオと健康

ナッツ類が健康に良いことは度々お伝えしていますが、最新の論文でピスタチオ(Pistachio)の健康効果について、スペインの研究機関から報告がありましたのでお伝えします。

49名の糖尿病予備軍の患者を対象に、ピスタチオを含む食事を4ヶ月間摂取し、細胞機能がどのように変化するかについて調べています。その結果、遺伝子(DNA)の酸化率が平均で3.5%低下したこと、さらに細胞の寿命を規定するテロメア関連の2種の遺伝子の発現が、それぞれ164%と53%上昇したことが認められました。 簡単に述べると、ピスタチオを4ヶ月間食べると、細胞の遺伝子障害が減少して、細胞の寿命そのものが長くなっている可能性があるという結論です。

ピスタチオは古くから食用とされており、独特の風味から「ナッツの女王」とも呼ばれています。漢方では「阿月渾子(あげつこんし)」として知られており、腎炎や肝炎の治療に用いられています。非乾燥重量の約25%が、オリーブオイルに多く含まれている一価不飽和脂肪酸のオレイン酸であり、抗酸化作用のあるルテインやゼアキサンチンなども含まれています。 今回の研究のように遺伝子の酸化を防ぐことができた原因には、ピスタチオに含まれる抗酸化物質の影響が考えられます。日本でも入手が容易になってきたピスタチオを食べて健康長寿を目指しましょう。

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