HIITと認知機能

高強度インターバルトレーニング(High Intensity Interval Training;HIIT)という言葉を耳にすることも多くなって来ました。1分以内の運動負荷と3~4分の休息時間をセットにしたものを4〜5セット行う運動のことです。頑張る時間は4〜5分ということで楽して痩せるのではということでブームになりつつあるようです。

このHIITは若年者だけに有効なものではありません。高齢者にとっても有意義な運動方法であることがわかって来ました。中でも認知機能の改善につながる可能性がこのHIITにあるのではないかという研究が最近発表されています。

この研究では、平均年齢25歳の若年者群と69歳の高齢者群を対象にして、運動による脳血流量の変化を調べています。その結果、持続的な運動を行なうと若年者では脳血流の上昇が起きましたが、高齢者では脳血流の速度には変化が起きませんでした。

しかしインターバルトレーニングを行うと高齢者でも脳血流速度の上昇が見られたということです。 うつ病の治療、予防に運動が効果的であることが報告されてから10年以上経ちます。小学校教育でも授業前に身体運動を行う時間を作った方が学習効果が上がることが知られています。

しかしいざ運動と聞くと億劫でやりたくないという方が多いのも事実です。しかしHIITの場合には、数分間という短時間で効果が出ることが期待できます。これであればちょっとやってみようという気になる方も多いと思います。 HIITに関する最新情報を知るには、知人の川田浩志先生が書かれた書籍、「世界一効率がいい、最高の運動」かんき出版、がお勧めです。この夏はHIITにチャレンジしましょう。

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