納豆で健康長寿

その結果、納豆を毎日26g以上食べるグループでは、全く食べないグループと比較して心臓疾患で死亡するリスクが、男女ともに2割程度減少していました。しかし、味噌や豆腐にはこうした傾向は見られませんでした。

死亡リスクが2割程度も減少するということは、驚くべき効果です。栄養学的に納豆、味噌、豆腐の違いがどこにあるのでしょうか? 茹でたり、蒸した大豆を納豆菌で発酵したものが納豆、麹菌で発酵させたものが味噌になります。豆腐は茹でた大豆から豆乳を絞り苦汁で固めたものですので、加工段階でミネラルや食物繊維など、かなりの栄養成分が失われてしまいます。塩分の多い味噌は、納豆ほどの量を食べることができません。

この辺りが納豆が最も心臓疾患による死亡を防ぐ働きがあったことの原因と言えそうです。 他の食品と比較して納豆には高濃度でマグネシウムというミネラルが含まれます。納豆100gあたり100mgのマグネシウムが含まれていますが、これほどの量のマグネシウムを含む食材はあまりありません。

マグネシウムには、心臓血管疾患を予防する働きがあることが、つい最近の研究でも明らかにされています。
日常生活の食事に納豆を取り入れて健康長寿を目指しましょう。

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