コーヒーで肝臓病予防 !

コーヒーの持つ健康効果については、このブログでも度々お伝えしていますが、最新の研究では、コーヒーを飲むと肝臓疾患を予防できる可能性が指摘されています。

今年の6月22日に発表された研究では、約50万人を対象にコーヒーと肝臓疾患予防との関係について調べています。対象者のうち、38.5万人がコーヒーを飲む習慣がある人、10.1万人がコーヒーを飲まない人でした。調査期間中の約10年間で、全体で3600例の慢性肝臓疾患、5439例の脂肪肝、184例の肝硬変、301例の肝臓疾患による死亡が確認されています。

これらの疾患について、コーヒーを飲む群と飲まない群について罹患率について調べてみると、コーヒーを飲む群では、慢性肝炎、脂肪肝、肝硬変になるリスクが20%減少、さらに肝臓疾患で死亡するリスクが約50%減少していることがわかりました。今回の研究では、コーヒーの種類には、デカフェやインスタントなども含まれており、結論としてどのタイプのコーヒーでも同様の結果が得られていました。

3年ほど前にもコーヒーが肝臓病予防になる可能性を指摘した発表がありましたが、その時の研究は対象者が14,000人程度のものでした。今回の研究は、対象が約50万人という大規模な疫学研究になりますので、それだけ説得力は大きなものです。

コーヒーの持つ健康増進作用については、死亡率低下、糖尿病予防、発ガン予防など、数多くの研究が発表されています。その働きのメカニズムですが、強い抗酸化作用を持つポリフェノールの一種であるクロロゲン酸の効果が大きいと考えられています。

緑茶もいいけど、時には美味しいコーヒーを飲みたいという贅沢が許されるのは、世界広しと言えども、日本ぐらいではないでしょうか。ありがたいことです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次