骨粗鬆症対策は、アンチエイジング医療にとって極めて重要なものです。閉経後の女性では、骨からカルシウムが溶出するのを防ぐ女性ホルモンが低下するだけでなく、骨の作り手である男性ホルモンも低下してしまうために、骨粗鬆症になりやすいことが知られています。
ホルモンバランスを維持してくれるDHEA(デヒドロエピアンドロステロン)には骨粗鬆症予防効果があることが知られていますが、近年では、乳酸菌の産生物質の中には骨粗鬆症を予防するような成分が含まれていることも発見され、サプリメントとして利用されるようになってきています。
医薬品やサプリメントに頼るのではなく、食品によって骨を守りたいと願う人にとっては嬉しい研究成果が報告されました。この研究では、プルーンを常食していると骨粗鬆症の予防ができるというものです。
プルーンは便秘対策になる食品として知られていますが、この研究では、1日に100gのプルーン(約10個のプルーン)を食べていると、閉経後の女性の骨粗鬆症を予防できる可能性を指摘しています。そのメカニズムは、プルーンに含まれるポリフェノールなどの成分が、腸内環境を整えることによって、全身の酸化ストレスや炎症を軽減するためと述べています。
プルーンにはミネラルやビタミンKなど、骨を守る上で大切な栄養素が多く含まれます。また食物繊維やポリフェノールが腸内環境を改善し、便秘の予防効果があることも広く知られています。このため下記のような健康効果があることも報告されています。骨を守るだけでなく、健康維持の上でプルーンを活用することは有益なことだと思われます。