イベルメクチンの効果 + セミナーのお知らせ

COVID-19感染症に対するイベルメクチンの効果については、今年の1月のブログでもご紹介しました。8月末にこの研究の新たなバージョンの報告がありましたのでご紹介します。

ブラジルのイタジャイ市の223,000人中、18歳以上でCOVID-19に感染していない159,560名を対象にしています。このうち113,844(71.3%)はイベルメクチン服用者、45,716名(28.7%)は非服用者(A群)でした。イベルメクチン服用者のうち33,971名は非非定期的服用者(B群)、8,325名は定期的服用者(C群)でした。

定期的服用者の定義は、0.2 mg/Kg のイベルメクチンを2日連続で飲むことを15日間隔で行い、服用量の合計が180mg以上となったものです。非定期的服用者の定義は、同じ方法で服用したもので、服用量の合計が60mg以下であったものです。いずれの服用方法にも該当しないものは、それ以外の服用者として解析対象から外されています。(下図参照)


約5ヶ月間のフォローアップを行い、COVID-19感染率と人口100万人あたりの死亡者数について調べた結果は、以下のようになりました。

この結果をみると、イベルメクチンを定期的に服用すると、全く服用しない対象と比較して、感染率はほぼ半分に減少、死亡するリスクは1/7、すなわち14%にまで減少することがわかります。

イベルメクチンは、マクロライド系の抗生物質であり、1987年から疥癬治療薬として保険適応も認められている医薬品です。価格も安価であり、服用量を守れば重篤な副作用の報告もありません。犬のフィラリア予防の薬としても用いられています。COVID-19感染予防を考えるのであれば、イベルメクチンを定期的に服用する習慣を作ることは有効なのかもしれません。

昨年末に上梓された大村先生の著書です。イベルメクチンについての知見を深めることができる良著です。

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最後に、今度の日曜日、株式会社セリスタさん主催のセミナーをWebにて行います。有害金属とキレーション治療というタイトルですが、今回は水銀についてお話しします。皆様のご参加をお待ちしております。

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